結論:不動産の売却にかかる期間は、一般的に3〜6ヶ月が目安です。ただし、物件の種類・エリア・価格設定・時期によって大きく異なります。この記事では、種別ごとの目安と、期間を短くするためのポイントを整理します。
売却期間の全体像
売却期間とは、「不動産会社に相談してから、引渡しが完了するまで」の期間を指します。大まかな内訳は以下のとおりです。
| フェーズ | 期間の目安 |
|---|---|
| 相談・査定〜媒介契約 | 1〜2週間 |
| 売却活動(売り出し〜成約) | 1〜5ヶ月 |
| 売買契約〜引渡し | 1〜2ヶ月 |
| 合計 | 約3〜6ヶ月 |
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このうち最も変動が大きいのが「売却活動」のフェーズです。人気エリアの適正価格の物件であれば1ヶ月以内に成約することもありますし、条件が厳しい物件では6ヶ月以上かかることもあります。
種別ごとの目安
マンション:2〜4ヶ月。マンションは比較対象となる事例(同じマンション内の過去の取引)が豊富で、価格の妥当性を判断しやすいため、比較的早く売れる傾向があります。
一戸建て:3〜6ヶ月。一戸建ては物件ごとの個別性が高く(間取り・築年数・土地の形状・接道状況など)、マンションに比べると売却期間は長くなる傾向があります。
土地:3〜8ヶ月。土地は「建物を建てる目的」で購入されることが多いため、建築条件や地盤の状態などが検討材料となり、意思決定に時間がかかることがあります。
収益物件:3〜6ヶ月。投資家向けの物件は利回りで判断されるため、適正な価格設定であれば比較的スムーズに決まります。
売却活動の各フェーズにかかる時間
①売り出し直後(1〜2週間)。ポータルサイトやレインズに掲載され、最も注目度が高い時期です。この期間に問い合わせが入らない場合、価格設定の見直しが必要かもしれません。
②内覧対応(2〜8週間)。購入検討者が物件を見に来ます。内覧が入らない場合は、物件写真や広告の内容に改善の余地がないか確認しましょう。
③価格交渉(1〜2週間)。購入希望者から購入申込書(買付証明書)が提出され、価格や条件の交渉を行います。
④売買契約・ローン審査(2〜4週間)。契約締結後、買主のローン審査結果を待つ期間です。
⑤引渡し準備(2〜4週間)。残金決済・所有権移転・物件の引渡しを行います。
期間が延びる原因
価格が相場より高い。これが最も多い原因です。相場より10%以上高い価格で売り出すと、問い合わせ自体が入りにくくなります。
物件の状態が悪い。室内の状態が良くない場合、内覧後に購入を見送られることがあります。
競合物件が多い。同じエリア・同じ価格帯に似た物件が多数出ていると、買主の選択肢が分散します。
不動産会社の営業力。広告の質や内覧対応の丁寧さは、不動産会社によって大きく異なります。
3ヶ月売れなかったら見直しのタイミング
売り出しから3ヶ月経っても成約に至らない場合は、価格の見直しを検討するタイミングです。市場は常に変動しているため、3ヶ月前の査定額が現在の適正価格とは限りません。不動産会社に現状のフィードバックを求めましょう。
早く売るためのポイント
①適正価格で売り出す。査定額を参考に、相場に合った価格で売り出すことが最も重要です。
②物件の見栄えを整える。特に写真の印象は大切です。プロのカメラマンによる撮影や、簡単な清掃で印象が大きく変わります。
③内覧にはできるだけ対応する。内覧の機会を逃さないことが、早期成約への近道です。
④信頼できる不動産会社を選ぶ。レインズへの登録、ポータルサイトでの露出、購入検討者への積極的なアプローチなど、販売活動の質が売却期間に直結します。
売れやすい時期はあるか
不動産の取引が活発になるのは、1〜3月(新年度前の引っ越しシーズン)と9〜11月(秋の異動シーズン)です。この時期に売り出しを合わせると、購入検討者が多いため早く売れる可能性があります。
ただし、売主側も多い時期でもあるため、競合も増えます。時期にこだわるよりも、適正価格の設定と物件の見栄えの改善に注力するほうが効果的です。
「売却期間は価格設定で8割決まると言っても過言ではありません。「高めに出して様子を見る」というアプローチは、結果的に売却期間を長くし、最終的な成約価格を下げてしまうことが多いです。適正価格でのスタートをおすすめします。」
Base-up 久保 塁よくある質問
Q. 急いで売りたい場合はどうすればよいですか?
不動産会社による「買取」を利用すれば、最短1〜2週間で売却できます。ただし、価格は仲介の6〜8割程度になります。「確実に早く売りたい」場合は買取、「できるだけ高く売りたい」場合は仲介がおすすめです。
Q. 売却期間中の固定費はどれくらいかかりますか?
住宅ローンの返済、固定資産税、マンションの場合は管理費・修繕積立金が継続してかかります。売却期間が延びるほど、これらの固定費が積み上がります。
