不動産会社を選ぶとき、多くの方がGoogleマップやポータルサイトの口コミを参考にします。しかし、口コミの中には自作自演やステルスマーケティング(ステマ)が紛れ込んでいることも事実です。この記事では、口コミの読み方と、信頼できるレビューの見分け方を解説します。

不動産会社の口コミはどこで読めるか

不動産会社の口コミが掲載される主な場所は以下のとおりです。

プラットフォーム特徴信頼度の傾向
Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)最も閲覧されている。写真付き投稿も多い玉石混交だが利用者が多い分、操作されにくい
不動産ポータルサイト(SUUMO等)売却経験者の声が掲載されることがある掲載にフィルターがかかっている場合がある
SNS(X・Instagram等)リアルな声が拾える断片的で文脈がわかりにくい
自社ホームページ「お客様の声」として掲載自社に不利な声は掲載されにくい

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1つのプラットフォームだけでなく、複数の場所の口コミを横断的に確認することで、偏りのない印象を持つことができます。

ステマ・やらせ口コミの実態

2023年10月から、ステルスマーケティング(ステマ)は景品表示法により規制されています。広告であることを隠して口コミを投稿する行為は違法です。

しかし、規制後も以下のような手法が残っているのが実情です。

・ 社員や関係者が一般消費者を装って高評価を投稿する

・ 取引先や知人に口コミ投稿を依頼する

・ 口コミ代行業者を利用して大量の高評価を短期間で投稿する

・ 高評価を投稿した顧客にAmazonギフト券や割引を提供する

これらの行為は法令違反やプラットフォーム規約違反に該当しますが、完全に排除されているとは言えません。

信頼できる口コミの5つの特徴

以下の特徴を持つ口コミは、実際の利用者が書いた可能性が高いと考えられます。

1. 具体的なエピソードがある——「丁寧でした」だけでなく、「初回の相談で○○について詳しく説明してくれた」のように、具体的な体験が書かれている。

2. 良い点と改善点の両方が書かれている——100%褒めるだけの口コミよりも、「○○は良かったが、△△はもう少し改善してほしい」という口コミのほうがリアルです。

3. 時系列が自然——投稿日がバラバラで、一定期間に均等に分布している。短期間に大量の高評価が集中している場合は不自然です。

4. 投稿者のプロフィールに他の投稿がある——Googleマップの場合、投稿者の他のレビューを確認できます。飲食店や美容室など他のジャンルでもレビューしている人は、実在の利用者である可能性が高いです。

5. 星の分布が自然——★5だけが大量にあり★2〜4がほとんどない場合は不自然です。自然な分布では★4が最も多くなる傾向があります。

注意すべき口コミの4つのパターン

パターン①:短文で内容が薄い高評価——「対応が良かったです」「おすすめです」のような短文の★5は、操作された可能性があります。

パターン②:同じ時期に集中する高評価——1週間で10件以上の★5が投稿されているような場合は、キャンペーンや依頼による投稿の可能性があります。

パターン③:具体性のない低評価——逆に、根拠や具体的な体験がない★1も信頼性が低いです。競合他社による妨害や、感情的な投稿の可能性があります。

パターン④:自社サイトの「お客様の声」だけが絶賛——自社サイトに掲載する口コミは当然選別されています。自社サイトの声「だけ」で判断するのは危険です。

口コミ以外で不動産会社を判断する方法

口コミは参考情報のひとつに過ぎません。不動産会社を選ぶ際は、以下の点も確認してください。

1. 免許番号の更新回数——宅建業者の免許番号は「東京都知事(3)第○○号」のように記載され、カッコ内の数字が更新回数を示します。1回の更新が5年なので、(3)なら10年以上の営業実績があります。

2. 行政処分歴の有無——国土交通省の「ネガティブ情報等検索システム」で、過去の行政処分歴を確認できます。

3. 実際の対面での印象——査定の依頼時に、営業マンの対応を直接見てください。質問に対して誠実に答えるか、不利な情報も隠さないかが重要です。

4. 売却実績の具体性——「年間○○件」のような数字だけでなく、「○○エリアの△△物件をいくらで成約した」という具体的な実績を示せるかを確認してください。

査定時に聞くべき質問

(1) この物件のデメリットは何ですか? (2) 売却にどのくらいの期間を見込んでいますか? (3) レインズへの登録はいつ行いますか? (4) 活動報告の頻度と内容はどのようなものですか?

詳しくは「レインズ(REINS)の仕組み」をご覧ください。

ネガティブな口コミへの不動産会社の対応から見えるもの

Googleマップでは、不動産会社がネガティブな口コミに返信しているケースがあります。この返信の内容は、会社の姿勢を知る良い手がかりになります。

良い対応:具体的な事実関係を確認し、改善策を提示している。感情的にならず、丁寧に対応している。

悪い対応:投稿者を攻撃している。「事実ではない」と一方的に否定している。すべてのネガティブな口コミに定型文で対応している。

ネガティブな口コミがゼロの会社も注意が必要です。削除依頼やフラグ報告で口コミを消している可能性があります。少数のネガティブな口コミがあり、それに対して真摯に対応している会社のほうが、結果的に信頼できることがあります。

よくある質問

Q. 口コミで★5の件数が多い会社を選べば安心ですか?

★5の件数だけでは判断できません。短期間に集中していないか、内容が具体的か、投稿者のプロフィールは自然かなど、質を確認してください。

Q. 自分で口コミを投稿する際に注意することはありますか?

実際の体験に基づいた内容を、できるだけ具体的に書いてください。不動産会社からの依頼や報酬に基づく投稿はステマ規制に抵触する可能性があります。

Q. Googleの口コミが削除されることはありますか?

Googleのポリシーに違反する口コミ(個人攻撃、虚偽の内容、関係ない内容など)は、報告により削除される場合があります。不動産会社が正当な理由で削除を依頼することもあります。

「Base-upのGoogleクチコミは満足度5.0/5.0をいただいています。これは一件一件の取引に真剣に向き合った結果だと考えています。ぜひ口コミの内容も読んでいただき、判断材料にしてください。」

Base-up 久保 塁