物件概要

種別
一戸建て(木造2階建・5LDK・延床135㎡)
所在地
福岡市城南区別府
築年数
築35年
売却理由
親の施設入所費用の確保
担当
牟田 真弓

売主 K.N様(60代女性)の状況

K.N様のお父様(88歳)は脚を骨折したことがきっかけで、自宅での一人暮らしが困難になりました。介護付き有料老人ホームへの入所を検討していましたが、入居一時金が500万円、月額利用料が約22万円。年金だけでは賄えません。

お父様名義の自宅を売却して入所費用に充てたい——K.N様はそう考え、Base-upに相談されました。

認知症になる前の適切な判断

牟田が最初に確認したのは、お父様の判断能力です。不動産の売却は所有者本人の意思確認が必要です。認知症が進行して判断能力がなくなると、成年後見人の選任が必要になり、手続きに半年以上かかることもあります。

認知症と不動産売却のリスク

認知症が進行して判断能力が失われると、本人が売買契約を結ぶことができなくなります。成年後見制度を利用する場合、家庭裁判所の許可が必要で、売却価格にも制限がかかることがあります。また、手続きに6ヶ月以上かかることも珍しくありません。「元気なうちに」動くことが重要です。

幸い、お父様は骨折で身体が不自由になったものの、判断能力は十分にありました。牟田はお父様に直接お会いし、売却の意思を丁寧に確認。「娘に迷惑をかけたくない。売ってくれ」というお父様の言葉を受けて、売却を進めることになりました。

査定結果と戦略的な価格設定

査定額2,350万円。城南区別府は文教地区として人気があり、土地面積60坪の整形地は希少性がありました。建物は築35年で設備の古さは否めませんが、立地の良さが評価されました。

施設入所の期限もあるため、牟田は「3ヶ月以内の成約」を目標に設定。売り出し価格は査定額から130万円上乗せした2,480万円としました。

売却活動の詳細な経過

売り出しから10日で問い合わせが5件。内見希望も相次ぎました。2週間目に建売業者から2,200万円の購入申込みがありましたが、牟田は「まだ一般のお客様の反応が見えていません。もう少し待ちましょう」とアドバイス。

3週間目に注文住宅を検討されているご家族から2,380万円で申込みがありました。牟田が「建物を解体して新築される予定でしたら、土地の価値を重視していただけませんか」と交渉し、最終的に2,400万円で合意に至りました。

契約から引き渡しまでの間に、K.N様とお父様は施設の入所手続きを完了。売却代金の入金と施設入所のタイミングを合わせることができました。

成約結果

成約結果

2,400万円

査定額 2,350万円 → 成約価格 2,400万円
乖離率 +2.1%|売却期間 62日

お客様の声

「父は最初、家を手放すことに抵抗がありました。でも牟田さんが父のところに何度も足を運んで、丁寧に説明してくれたおかげで、最後は父自身が『これでいい』と言ってくれました。施設の費用も確保できて、本当にほっとしています」

K.N様(60代)

「施設入所のための売却は「時間との勝負」になることが多いです。でも、焦って安く売るのは本末転倒。今回は3週間で良い買主様が見つかり、お父様の意思を尊重しながら進められました。ご家族全員が納得できる形を目指しています。」

Base-up 久保 塁

※ 本事例はプライバシー保護のため、所在地を同区内の別町に、価格を±10%の範囲で変更しています。築年数と売却の流れは実際のものです。