売買契約が完了し、いよいよ引渡し当日。「当日は何をするのか」「どのくらい時間がかかるのか」「何を持っていけばいいのか」と不安に感じる方は少なくありません。

引渡し当日は、買主からの残代金受領 → 登記手続き → 鍵の引渡しという流れで進みます。所要時間は1〜2時間程度です。この記事では、当日の流れと注意点を時系列で整理します。

引渡し当日の全体の流れ

引渡し当日は以下の順序で進みます。

順序内容所要時間
本人確認・書類確認10〜15分
残代金の受領15〜30分
固定資産税等の精算5〜10分
司法書士による登記手続き15〜20分
鍵・書類の引渡し5〜10分
仲介手数料の支払い5分

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全体で1〜2時間程度です。住宅ローンの完済手続きが絡む場合はもう少しかかることがあります。

場所と所要時間

引渡しは買主が住宅ローンを組んだ金融機関で行うのが一般的です。売主の都合で別の場所(不動産会社の事務所や売主の取引銀行)で行うこともあります。

平日の午前中に設定されることが多いです。金融機関の営業時間内に送金処理を完了させる必要があるためです。

当日の持ち物チェックリスト

持ち物備考
権利証(登記識別情報)司法書士に渡す
実印登記書類に押印
印鑑証明書(3ヶ月以内)司法書士が確認
本人確認書類運転免許証・パスポート等
通帳・届出印残代金の振込先
物件の鍵(全てのスペアキー含む)買主に引渡し
マンションの管理規約・取扱説明書あれば
仲介手数料(残金分)不動産会社に支払い

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残代金の受領と精算

買主から残金決済として、売買代金から手付金を差し引いた残額が振り込まれます。振込の着金確認ができたら、次のステップに進みます。

同時に固定資産税・都市計画税の日割り精算が行われます。引渡し日を基準に、売主と買主でそれぞれの負担分を精算します。

住宅ローンの完済

売主に住宅ローンの残債がある場合、残代金の受領と同時に金融機関へ一括返済を行います。返済後、抵当権抹消登記を司法書士が同日中に申請します。

詳しくは「抵当権抹消の手続き」をご覧ください。

所有権移転登記

司法書士が所有権移転登記の申請書類を準備し、法務局に申請します。売主は書類に署名・押印するだけです。登記完了までは1〜2週間かかりますが、申請が受理された時点で法的には所有権が移転します。

鍵の引渡し

全ての手続きが完了したら、物件の鍵を買主に引渡します。スペアキーも全て渡してください。オートロックのカードキーやガレージのリモコンなども忘れずに。

残置物の取り扱い

引渡し時点で物件は空の状態にするのが原則です。エアコンや照明器具など、残すもの・撤去するものは売買契約時に取り決めておきます。

契約で「残置物あり」と合意していない物を残すと、撤去費用を請求されることがあります。引っ越し時に確認しましょう。

詳しくは「残置物・家財処分の段取り」をご覧ください。

引渡し日の延期はできるか

原則として契約書に記載された引渡し日は厳守です。やむを得ない事情がある場合は、早めに不動産会社を通じて買主に相談してください。遅延すると違約金が発生する可能性があります。

よくある質問

Q. 引渡し当日、売主は何時間くらい拘束されますか?

1〜2時間程度です。住宅ローンの完済手続きがある場合は2〜3時間かかることもあります。

Q. 引渡し日に雨が降ったら延期ですか?

天候で延期になることはありません。

Q. 引渡し後に設備の不具合が見つかったら?

契約不適合責任の範囲内であれば、契約で定めた期間中は売主の責任となります。物件状況報告書に正直に記載しておくことが重要です。

「引渡し当日は緊張される方が多いですが、手続き自体は定型的なものです。持ち物さえ忘れなければ、あとは私たちと司法書士がサポートします。」

Base-up 久保 塁